ボクシングジムの火災
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ヤフーニュースのトップにまで掲載されたボクシングジム火災(小田急線炎上)は、自分の愛するボクシングジムでした。本業が広告屋の自分と会長のジムをもっと盛り上げたいと言う点が意気投合して、最近では新コースや新企画なども一緒に考えていました。
もう一つ、私の仕事以外の目標はボクシングトレーナーになること。
この思いは会長にも話していて、修行期間みたいな感じで、プロやプロ志望の選手たちを含めたジム全体の基礎力の底上げができる練習方法の提案をしたり、近々にはグループトレーニングの指導も担当する予定でした。
この火災での世間の声は厳しいもので、迷惑を被った方々のことを考えれば仕方ないことですが、自分にとっては良いボクシングジムです。
悲劇は起きた
火災が起きた日曜日の前日(土曜日)、私は10月に企画していたスパーリング大会の練習で、まだスパーリング慣れしていない若者の相手をしたりして長々とジムで練習をしていました。
火災当日(日曜日)の夕方、別のボクシングジムUさんからLINEで連絡をもらう。「森さん、オザキジムが火災です!大丈夫ですか?」と心配をしてくれるメッセージでした。
こういう話ってとっさに聞いても、小さく考えてしまうようで、ボヤでも起きたのかな程度にしか思いません。しかし、その後にヤフーヘッドラインのURLが送られてきて、「ボクシングジムが全焼!小田急線にまで燃え広がる」と言う記事と現場写真に目が釘付けになりました。
このニュースを読んで事の大きさが把握できました。すぐに会長に連絡をしようと思ったけど、今現地にいけない自分が電話しても邪魔になると言う判断から、翌日まで電話は待つことに。
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翌日の午前中、私は仕事を半日で切り上げジムに行く電車に乗っていました。電車内で会長から電話がある。「今、電車内でそっちに向かっています。」電話を早々に切り、現地に到着です。自分の目の前にはニュースで見た光景が・・・ショックでした。
死生観とは
昔、ヘルスケアクリニックさんの仕事で「死生観」の勉強会に参加させてもらったことがあります。死生観とは死を通して生を見る。死の原因を知ること、理解することの目的があります。
その時に聞いた話がアメリカ同時多発テロ事件の際、ニューヨークで医師として勤務されていた方の話でした。あのテロでニューヨークは一瞬で暗黒の世界となり、次々に運びごまれる患者たちに対して、医師の数が追いつかなかった当時の状況を事細かく話してくれました。
死の原因を大きく分類すると
- 寿命
- 病気
- 事故
この三つに分けられるのですが、事故に含まれるものには交通事故やテロや災害も含む多くの人が予測できない突発的なことです。人はこの突発的な出来事が一番の悲しみにつながるそうです。
今回の火災では怪我人がなかったことは幸いです。しかし、昨日まで当たり前にあり、生活の一部だったものが、翌日には全てなくなっていることはなかなか受け入れることができません。
火災の原因については自分がアレコレ言っても仕方ない話なので、消防や警察にお任せしますが、1つの些細な原因から、多くの人を不幸にしてしまうことは自分にも起こり得ることとして再認識しなくてはいけません。
ハインリッヒの法則
ハインリッヒの法則は、一つの重大な災害の前には軽度な29の災害が発生していて、その裏には300のヒヤリとした出来事が発生していることを指します。
ヒヤリの回数が増えれば、いずれは重大な災害(事故)につながる可能性が高くなります。事故や災害は起こしたくて起こす人はほとんどいません。でも、こういったことは自分にも起こる可能性があると心の片隅にとめておけば、少しはこういった事故を減らすことができるはずです。
ピンチこそチャンス
これにより、我が愛するジムはなくなってしまいましたが、こんな時こそ「ピンチをチャンスに変える」しかありません。
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