ゴロフキンvsカネロ(再戦)歴史的な一戦に幕をとじる

ゲンナディ・ゴロフキン vs カネロ・アルバレス

2018.9.15(米国)ラスベガス T−モバイルアリーナ
WBAスーパー、WBC世界ミドル級タイトルマッチ

両者の対決は、昨年9月のドロー判定から約1年ぶりの再戦。ゴロフキンは世界戦防衛21の世界新記録もかかった歴史的な一戦でしたが、結果は2-0(114-114ドロー1人、115-113が2人)2-0でカネロが判定勝ちを収めました。

この結果より、ゴロフキンはプロ初の敗戦(40戦38勝1敗1分)。また約8年の続いた長期政権からも陥落をしました。

しかし結果はカネロの勝利ですが、内容的にはどちらに転んでもおかしくない試合です。それ位、両者が実力、覚悟が均衡した一戦のように感じました。

勝者 カネロのコメント
「約束通りKOしたかったけど、ゴロフキンは強かった。彼は素晴らしいパンチャー。(母国)メキシコのために勝ちたかった。素晴らしい栄誉あるライバル。ライバルは素晴らしいファイターになるために必要。もし、3度目の正直を求めるなら、しっかり家族と休みを取ってからやりたい」

村田諒太氏コメント
「両者のボクサー人生に影響があるぐらいダメージをためたんじゃないかな、というぐらいハードでしたね。最後はメチャクチャ効いていたけど、カネロはよく倒れなかった。カネロやゴロフキンじゃなかったら倒れていると何回も思った」

試合内容

1R
ジャブでペースを握ろうとするゴロフキン。さがらないカネロ。

2R
カネロの左フックがゴロフキンにクリーンヒット。

3R
カネロの強いボディブローがゴロフキンをとらえ、ゴロフキンが下がる場面も。

4R
2、3Rと心象の悪いゴロフキンが前にでる、カネロは手数減る。


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5R
カネロが再び前にでる展開、手数はゴロフキンも有効なヒットはカネロ。

6R
ゴロフキンの手数に対してカネロが有効なカウンターをクリーンヒットさせる。ゴロフキンはカネロの圧力、パンチのダメージから消耗していた。

7R
カネロ積極的に前にでて的確に有効なパンチをゴロフキンのボディ、顔面へと当てていく。

8R
両者クリーンヒットはないもののカネロは前にでる圧力を緩めない。

9R
カネロは前にでるが手数減る、ゴロフキン下がりながらも手数は減らない。

10R
ゴロフキンの猛反撃。左フック、ワンツーとカネロの顔面にクリーンヒット。カネロは首をかしげながら(効いていない素振り)下がる。

11R
前半ゴロフキン前へ、カネロ下がる。後半カネロ盛り返す。

12R
両者下がらず。2人ともかなりのダメージのある中最後の力を振り絞り手数を出し続ける。

スコア表

カネロ ゴロフキン
1R 9 10
2R 10 9
3R 10 9
4R 9 10
5R 10 9
6R 10 9
7R 10 9
8R 10 9
9R 9 10
10R 9 10
11R 9 10
12R 9 10
114 114

上は私の採点です。11Rまでの採点では104(ゴロフキン)-105(カネロ)の僅か1PT差。

下記は実際のジャッジ3名のスコア表。
これ見るとGlenn Feldman(青)と当方の採点は全く同じでした。

運命の12R

12Rは両者互角に思えた。私はゴロフキンにつけたので114-114のドローとなりましたが、カネロにつけてもおかしくはない。そうなると115-114でカネロとなり、今回の結果2-0は文句のない正当なジャッジだったと思います。個人的にはゴロフキンよりの私としては、たらればですが、12Rをゴロフキンが明確にとっていれば、三者ドローによりゴロフキンのドロー防衛だったのですが。

でも、とにかく凄い試合でした。この内容だと両者の対決はこのまま終われない。村田選手には申し訳ないけどダイレクトリマッチで第三戦でしょ!

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