ジャンルはマニアが潰す(ボクシング人気が低迷する理由)
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ボクシングのコアはファンの中には、やたらと他格闘技(K1、キック、MMAなど)を毛嫌いする人がいますよね。これがボクシングの人気を低迷させる一番の原因って知ってましたか。
「ジャンルはマニアが潰す」
この言葉は、低迷していた新日本プロレスの人気をV字回復させたブシロードの経営者さんの言葉。言葉の意味はマニア(コアなファン)は、ライトなファンを受け付けないからです。
例えば、那須川天心選手。
マニアなボクシングファンの中には那須川天心を毛嫌いする人も多い。理由はキックボクサーでありながら、ボクシングの試合もすることからボクシングを汚されてるような気がするらしい。真のボクシングファンは那須川天心なぞ興味ない!アピールをするのです。
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2019年6月22日(土)にはAmebaTVの企画内で亀田興毅(元三階級世界王者)と試合をする。こういった試合をSNSでとにかく馬鹿にする。元ボクシング世界王者ばりの目線で天心のボクシング技術まで評価するのですが、そもそもが嫌いと減点が加わるので極めて評価が低い。
これ以外にも露骨にボクシング以外の他競技や選手がボクシングに関係することを異常に毛嫌いして、これこそが正義的なアピールをする。こういった偏った価値観のマニアが多いと、ボクシングもキックもMMAもプロレスも全部が広く浅く好きなライトなファンは入りにくくなり、しだいにボクシングと言う競技じたいの人気も低迷してしまう。
格闘技の現在
現実には、今のボクシングよりもK1やRIZINのほうが人気がある。
ボクシングジムへの入会者数でも、ボクシングジムよりキックやMMAのジムのほうがはるかに多い。一応、私もボクシングジムで指導する側のほうが多いので、今の中学生、高校生でそこそこ良い動きの子たちと話すと「本当はRIZINが好きなんです!」とか「K1が好きなんですけど近くにジムがなくて」とか普通に話します。
総合格闘技ジムでも同じ。さらに高校ボクシング5冠の藤田選手はあっさりMMAの世界へ行ってしまったり、プロ志望者だって年々プロテストの受験者数も減っている。
結局、 マニアが他競技や他競技の選手をけなす発言や挙動で、これからボクシングが好きになる人たちまで遠ざけしまうのです。
ボクシング、キック、MMAの現実
各競技のトップ選手たちは、現実には合同練習をよくしている。そして各選手は違う競技の選手たちをリスペクトしています。何度も書くけど違う景色を見たことのある人間は、競技は違えどトップ同士としてつながっているのです。
今日は城戸さんと
ボクシングの井上尚弥くんとご飯🍚🥓
尚弥くんと初めて色々話せて
良い刺激貰ったし楽しかった^_^
ありがとうございました!!@KIDOyasuhiro @naoyainoue_410 pic.twitter.com/q6pkxoWUDt— 武尊 takeru (@takerusegawa) 2018年4月24日
期待してます!! https://t.co/0HChq75EXz
— 那須川 天心 (@TeppenTenshin) 2019年5月18日
興味ないなら興味なしで良い
でも、他競技の選手をけなす必要がない。
こういうマニアはボクシング業界代表みたいな発言するけど、ほとんどボクシング業界とのつながりもない。裏側まで興味を持てば、どの競技の選手たちも切磋琢磨して頑張っていることを知り、他競技の選手をけなすようなことはしなくなります。